2013年7月11日木曜日

本のはなし

エレカシのファンクラブからお知らせが来た。
わーわーわー。

 * * *


最近流行らしい有川浩さんの作品をいくつか読んでみたのですが…
なんでそんなに人気があるのか分からなくて苦しんでいますこんばんは。

読んだのは
「キケン」「植物図鑑」「三匹のおっさん」

たしかに読みやすい
キャラクターもわかりやすい
展開も分かり易いので安心して読める。
そうなって欲しいなという方向に話が進み、読者サービスも心得ている。

しかしそれは裏返せば深みが無いということで
しかも文体が軽い。
軽すぎなんじゃないかと思うほど文章が軽い。

時たま言い回しが奇妙。
なぜ編集者が突っ込まないのか分からないのだが
私の感覚が硬すぎるのか…。なぞである。

そして一部の女性の描かれ方に悪意を感じるのは私だけだろうか。
書いている作者が同性なだけに怖い。


駆け出しの若手作家ならば分かるのだけど
それなりに作品数のある人気作家だと思うと…どうにもこうにもなぁ。

もともとこの方の得意とする甘いラブコメや少女漫画的な世界が苦手なので、
まぁそれがこの作者を苦手と感ずる大きな要因だと思うのだけど。

ドラマとか漫画になれば面白そうな話たちではあるんですよね。

でもなんかなー。
でも読書ってさー。
もっとなんかこう…こうじゃないんだよー!

と叫びたい。ああ叫びたい。

叫びたくなってここに書いてしまいましたとさ。

ただの一意見です。好きな人、ごめんなさい。
こんなこと言いつつも、三匹のおっさんはそこそこ面白かったです。


 * * *

一方で「十二国記」のはなし。

私の世代でそれなりに読書が好きな人は
たいてい読んでいる十二国記。

いわゆるファンタジーですが
世界観がとても作りこまれていて、作者である小野不由美の筆力も高い。
人の道を説き、一歩間違えると説教くさくなってしまうようなテーマが一貫して含まれているのですが
納得させられる上に感動して、さらにはエンタメでもある、物語の力を持った作品。

このシリーズ、10年以上前からずっと刊行が止まっていたのですが
このたび新刊が刊行されました。

で、これ、物語の大きな流れとはほとんど関係の無い短編集ながら
とても良かった。

説明すると長くなるのでやめますが(おい!)
淡々とした地の文だけで、こんなに鮮やかに情景が浮かぶのは凄い。
そして相変わらず突き刺さるお話し達。

未読の方はぜひ読むことをオススメします。
できれば全巻。笑
他の巻を読んでから読んだ方が、グッと良いはずです。この短編も!

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