2013年7月20日土曜日

レオニなのかレオーニなのか

渋谷Bunkamuraで開催中のレオ・レオニ展に行ってきた。



あんなにコラージュを多様していると思っていませんでした。
フレデリックはじめとしたネズミ達は主に貼り絵!

落書きなんかもあってそれも可愛かったけれど
彼の絵本はシンプルで洗練されているなぁ、と思う。
さすがデザイナー。

「近寄るとスイミー達が逃げるよ」という巨大映像コーナー。
ちびっこたち含め、なぜかみんな遠巻きに見ているだけだったので
大人なのに率先して近寄ってしまいました…。

やっぱり原画と印刷は全く色が違う。
せっかく原画はうつくしいのにもったいないよなぁ。

そしてこの展示に行くからというわけでも無いのですが
ちょうどレオニの「平行植物」という本を読んでいるところなのでご紹介。

大ボラと妄想で出来ている論文調の本です。

レオニと言ったら絵本作家だと思っていたので、
意外であるとともに法螺の吹き方が徹底していて素敵です。

でも全部真面目に読むのは(とにかく硬い論文調なので)つらいんですけどね。笑

2013年7月19日金曜日

復活!

来ましたね来ましたね。
エレファントカシマシ復活!!

もっと時間がかかるものかと思っていたので
嬉しいながらも意外にも早い復帰に驚き、本当に大丈夫なのか心配でもあります。笑

というわけで先週の話になってしまいますが
25周年のドキュメンタリ映画を観て来ました。

の、その前に
渋谷タワーレコードで開催中の25周年展にも行ってきたのですが
昔の会報がずらっと置いてあるコーナーで
高緑氏が指輪物語を(おそらく)読破しているとの記述を発見。

指輪物語って読むとそれなりに長いよ!
私だって高校生の時に
「これを読んでおかねばファンタジー好きとは名乗れまい」
と思いつつ、修行のように読んだのですよ!
修行のようにですよ!

そういうの読む人だったのか…

と、成ちゃんを見る目が変わるわったことを打ち明けておきます。
(ひどいことを言っている気がする 笑)




はい、というわけで映画を観てきたのですが
面白かった。

相変わらず宮本さんは暴君で
笑いながら皮肉を言うところなどほんとに怖かった。
私はあんな人物とは一緒に仕事できん、と思う。たぶん。

でもきっと怒るタイミングは的確なんだろうな。
あれで長く続いていて、さらに3人の信頼を得ていると言うのは
やはり、よほどの人物なのだろう。
そしてあの3人もよほどの人物であるよ。

不思議な4人組だ。ほんとうに面白い。


コメントを頂いている豪華な出演者の方々の意見
とても納得しながら拝見しました。


印象に残った言葉

THE BUCK HORN
「でもバスドラを蹴る必要は無いと思うんだけど…」

然り然り!!

横山健氏
「俺が5人目のメンバーになったとしたら、“すぐ”やめますけどね!」

全く全く!!

皆さんがけっこう容赦のないコメントをされていて愛を感じました。
ファンだな。笑

草野マサムネ氏
 「エレファントカシマシは日本のロックバンドです」ではなくて
 「『日本のロックバンド』はエレファントカシマシです」

大根仁氏
 「友達だからエレカシの曲は自分の映画に使いたくない」
 (注:実際は友だちではなく、勝手に友だちと思っているだけ 笑)

それから
 日本に入ってきたロックンロールが独自の進化を遂げた完成形がエレカシ
 (オーストラリアの)有袋類、カンガルー
 ガラパゴス
 世界規模の帰宅部
と、一様に同じ印象を話されているのも面白かった。

なんだか他にもいっぱいあったのですが
にわかには思い出せず。。そのうちもう1回くらい観たいな。


野音、申し込んでみたけれど当るだろうか。
申し込み方がとても厳正になっていてびっくり!
当るかなぁ。

2013年7月11日木曜日

本のはなし

エレカシのファンクラブからお知らせが来た。
わーわーわー。

 * * *


最近流行らしい有川浩さんの作品をいくつか読んでみたのですが…
なんでそんなに人気があるのか分からなくて苦しんでいますこんばんは。

読んだのは
「キケン」「植物図鑑」「三匹のおっさん」

たしかに読みやすい
キャラクターもわかりやすい
展開も分かり易いので安心して読める。
そうなって欲しいなという方向に話が進み、読者サービスも心得ている。

しかしそれは裏返せば深みが無いということで
しかも文体が軽い。
軽すぎなんじゃないかと思うほど文章が軽い。

時たま言い回しが奇妙。
なぜ編集者が突っ込まないのか分からないのだが
私の感覚が硬すぎるのか…。なぞである。

そして一部の女性の描かれ方に悪意を感じるのは私だけだろうか。
書いている作者が同性なだけに怖い。


駆け出しの若手作家ならば分かるのだけど
それなりに作品数のある人気作家だと思うと…どうにもこうにもなぁ。

もともとこの方の得意とする甘いラブコメや少女漫画的な世界が苦手なので、
まぁそれがこの作者を苦手と感ずる大きな要因だと思うのだけど。

ドラマとか漫画になれば面白そうな話たちではあるんですよね。

でもなんかなー。
でも読書ってさー。
もっとなんかこう…こうじゃないんだよー!

と叫びたい。ああ叫びたい。

叫びたくなってここに書いてしまいましたとさ。

ただの一意見です。好きな人、ごめんなさい。
こんなこと言いつつも、三匹のおっさんはそこそこ面白かったです。


 * * *

一方で「十二国記」のはなし。

私の世代でそれなりに読書が好きな人は
たいてい読んでいる十二国記。

いわゆるファンタジーですが
世界観がとても作りこまれていて、作者である小野不由美の筆力も高い。
人の道を説き、一歩間違えると説教くさくなってしまうようなテーマが一貫して含まれているのですが
納得させられる上に感動して、さらにはエンタメでもある、物語の力を持った作品。

このシリーズ、10年以上前からずっと刊行が止まっていたのですが
このたび新刊が刊行されました。

で、これ、物語の大きな流れとはほとんど関係の無い短編集ながら
とても良かった。

説明すると長くなるのでやめますが(おい!)
淡々とした地の文だけで、こんなに鮮やかに情景が浮かぶのは凄い。
そして相変わらず突き刺さるお話し達。

未読の方はぜひ読むことをオススメします。
できれば全巻。笑
他の巻を読んでから読んだ方が、グッと良いはずです。この短編も!